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前情報ゼロで羅小黒戦記を観たら沼に突き落とされたので責任取って円盤出して欲しい

皆様、羅小黒戦記というアニメーション映画をご存知だろうか?読み方はロシャオヘイ センキ、元は中国のWebアニメ?らしく、少し前に字幕版が池袋限定?かなんかで上映していたのが、あまりにも良いということで話題になったらしく、この度、豪華声優陣による吹き替え版がつい先日の11月7日に公開されたのだが。わたしは勿体ないことに知らなかった。

説明に"らしい"が多いのは、わたしがそういう前情報を一切知らずに、機会に恵まれて吹き替え版を鑑賞し、涙腺ぶっ壊れた状態で軽く調べたからなんですけどね。違ったらすみません。ぶっちゃけ今でも风息(フーシー)のことを想うと涙が止まんねぇんですわ……ウ"ァッ😭……皆も観て情緒ボコボコにされて欲しい😊👐

 

羅小黒戦記ミリしらの私が1回観ただけ且つ最後にまじで情緒がボコボコされ涙腺ガバだったので、記憶が曖昧なところが多いのは許して欲しいんだけど、ストーリーをめちゃ大雑把にまとめると人間派閥vs妖精派閥の平成狸合戦ぽんぽこって感じになるのかな?妖精同士の、人間との共存を選ぶか、人間に奪われた故郷を取り戻すか、の戦いで、それに巻き込まれていくキーパーソンの黒猫の妖精(6歳!)の小黒(シャオヘイ)がどういう未来を選ぶか、というお話なんですね。

 

まずこの小黒がめちゃ可愛い。まじで可愛い。可愛いの暴力。小生意気でツンツンしてて、でも信じたものにはすっごい素直で純粋で、でも道中で自分の世界が広がり揺れていく心っていう、言ってしまえばよくありそうな展開なんだけど。キャラの心情をひとまず横に置いた状態のこの展開で、何が良いって、素朴な絵柄なのにアクションの静と動の描写が素晴らしいのと、あとなんというか、空と人物、海と人物、みたいな対比のバランスが綺麗で、印象的な場面だと特に「あぁ…」って声が漏れてしまいそうになる。なんていうかな、「君の名は」「天気の子」のような細部まで描き込まれた透明感溢れる眩い感じではなく、「鬼滅の刃-無限列車編-」のような力強く煌めいている感じでもない、キャンパスに絵の具で塗ったような、じんわり魅せられる感じなんよね。分かりにくいね。ごめんね。場面場面が素朴な世界観の風景画の中に織り込まれるキャラクターの信念と生き様に、(そしてミリしら故の無限に広がるバックボーンの妄想で)、涙がじんわり漏れ出て止まらなかった。

 

ここからネタバレとかわたしの解釈で捉えたキャラ語り殴り書きが始まるけど、読み手に一切考慮せずに書きます。なんとなく映画観ようかな〜って思ってる人とか鬼滅観るからもう1つ何か観ようかな〜とか思ってる人、そうじゃなくても、まじで損は無いから観て欲しい。観て情緒を殴られて来てくださいね、いってらっしゃい〜👋

 

 

 

 

ネタバレ等大丈夫!わたしは腐女子です!バックボーンはほぼ妄想!风息過激派オタク!だけど皆大好きだよ!!!

 

……以上、大丈夫ですか??

 

 

とりあえず、羅小黒戦記知らないよ、って方がもしこれを読んでるとして、主要キャラとかを説明すると、

 

【離島組】・人間の土地開発で奪われた故郷の龍游(リュウユウ?)を取り戻したい、過激派グループで離島を隠れ家にしている。

リーダーの风息(風息)(フーシー)は植物を操れる木属性で強奪という他人の能力を奪う潜在的な能力を持つ。参謀っぽい表情筋が動かない虚淮(シューファイ)、愛され弄られツッコミ末っ子系 洛竹(ロジュ)、癒し系でっかい猫(虎?)の天虎(テンフー)が仲間。

【小黒】生まれてすぐ人間に住処を追われた6歳の幼い妖精、小黒(シャオヘイ)。金属を操れる金属性で稀少な空間系の能力(霊域というその中では全て自分の意のまま)を持つ。自分の居場所を探していたら风息に拾われる。そんなとき離島組を捕まえにやってきた无限に捕まり、妖精館に連れていく、と无限と望まぬ二人旅に。

【妖精館】・人間を好きでも人間が嫌いでも、人間と共存し、人間に妖精の存在がバレないように溶け込む道を選んだ妖精たちがたくさん暮らす館。離島組のような妖精たちを取り締まったりする執行人という役職がある。

最強の執行人である无限(無限)(ムゲン)。金属性で空間系の潜在的能力を持つ。※无限は人間だが妖精に近い存在で400歳を超えている。400歳超えてたらそれはもう人間じゃないという突っ込みは無しです。

 

が主要キャラ。離島組の风息と、妖精館の最強の執行人无限と、小黒、この3人の立ち位置が分かればだいたいストーリーは分かると思う。

 

 

故郷を取り戻したい风息は、小黒の空間系能力が必要で、執行人という立場の无限は小黒と一応均衡が保たれている人間と妖精の共存生活を守りたい、んだけど。

素朴な絵柄に騙されるな。

风息と无限は分かり合えないし、风息はその命を木に変えてしまう(妖精としての死みたいなものだと思う)。

 

分かり合えないんだよなぁ……清々しいほど悲しいまでに。そうでなければ无限から「本当に正しいと思っているのか!?」なんて言葉は出てこない。风息は世界の流れ的に正しい行いだとは思ってないんだよね……。そもそも人間との共存が正しいとも言えないんだけど、流れに逆らってまで、龍游を奪われた怒りと悲しみを抱え、住処を奪われ続ける妖精の未来を憂いて戦っていたら、同族の妖精たちから諦めろと言われ続け、それでも、信念と望郷に突き進んだのが风息なんだ。

たぶん木属性というのも一因だと思うのよね、木は根付くものだからさ……。故郷の龍游に根付いたからこそ離れたくないし、離れられない。根付いたからこそ引き離される痛みも人一倍あるかもしれない。しかも一時期とはいえその土地の神様として崇められたのであれば、土地との結び付きは強くなるだろうし……。

命を散らすほどの信念を持ちながらも強奪っていう強く危険な能力を最後の最後まで使わなかった(使いたくもなかった)风息が、攻撃から小さな苗木を庇った優しい风息が、ここまでの強行に至るには自分の気持ちだけじゃない、自分ではどうしようもない何かしらの要因があると思うので、わたしはもう风息を思って泣くしかねぇんだ。来世は重いものを背負わない幸せな生活を送って欲しい。

いやもう普通に無理なんだわ。最後の「ずっと考えてたよ」とか「もうここから離れたくないんだ」は本当に無理。髪の毛で表情が見えなくて、でも薄らと口角があがった「ずっと考えてたよ」と口角の下がった「離れたくない」は無理すぎた。諦めの笑みほど悲しいものはないし、そういった全ての感情が溢れてきてしまって表情も取り繕えなくなったがゆえの唇を引き締めた口角下がりはダメです。情緒がズタボロです。つら。後に风息の木の場所がそのまま公園になったと見て、あまりにも無常で真理をついたナタちゃんの「ただの木材になるだけなのに」で死んでいた心が生き返った。200年ぐらい経ってその木から生まれ変わった妖精(赤ちゃん👶)の风息を小黒に見つけて貰って欲しい……幸せになれ……。

 

无限も无限でさ、彼こそ本当に居場所のない人(人?)なんだよね。どちらにも属しているからこそどちらにも属せない。自分の霊域に物を持ち込んでそこで生活しているっぽい?のは、自分の中以外に居場所がないからなのかなと。

人間なのに妖精寄りになって最強の執行人と言われる程の強さを手に入れた无限の、居場所がなくなってしまった経緯が全然分からないから、分からないんだけど、奪われたか、捨てたか、妖精の性質を取り入れないと生きれなかったのか、分からないけど、色々思うことがたくさんあっただろうに風化してしまって、400年という歳月が風化した事実すらも時の流れに流れてしまったのかな……と思うと小黒と出会えて良かったね、とまじで思う。

居場所がどこにもなくなり、自分の中に作ってそれが当たり前のことになった无限と、居場所が様変わりして"そこ"にある风息じゃ、根本が違ってしまって分かり合えないよね……。

でも无限は小黒に出会って、同じ空間系の潜在能力を持ってるから説明(だったっけ?)のためとはいえ、自分の居場所に他人である小黒を入れるという、本人は自覚してなさそうだけど、結構大事なことをしたので、これでようやく分かり合えるとまでは行かずとも、无限は风息のことが理解できるようになるんじゃないかな……。というか、无限のことをママって呼んでるんだけど、彼ママだよね。息子(小黒)に世話されるタイプの。落ちてきた小黒の着物の合わせ部分を掴んでキャッチしたあとの拠れた着物の直し方よ。心の中でママーーーー!!!!wwって叫んだもんね。末永く小黒に世話やかれてろ。

 

无限はさ、なんでそんなに強くなったの?风息たちが弱くて弱いからこそ小黒の能力を求めたというわけじゃなくて、弱くないのに、それを上回る強さの无限と時代の奔流には勝てなくて、最終手段として見つけた小黒の能力に頼って、正義だと思いたかった自分を、自分で、おれは悪だと納得せざるをえなかった訳じゃん。考えに考えて悩んでそれでも信念を通そうとする风息たちより強いってまじで相当よ。なぜ他人の霊域ですらそんなに強いの。訳分からんぞ。もちろん人間なのに能力を使い妖精寄りになってしまったことで、双方から色んな負の感情があって、それらから身を守るために強くなったんだろうけどさぁ、あと400年分の経験値、、、无限、君になにあったんだい……?お前も幸せなれ。いや小黒がいるから幸せじゃねーか。末永く小黒に世話焼かれてろ。

 

あと洛竹はさ、龍游への執着というより仲間といることへの執着の方が強い気がしたから、めちゃくちゃ細かくいうと龍游出身じゃないのかな〜とふと思った。挿し木的な。他の山が切り崩されたときに风息に助けられた苗木みたいな。そんな設定、わたしは好きです。

 

てか风息の口角の上げ下げってワンピースのエースの死に際じゃんね……。エースは下げ→上げだけど……ぐぅ………しかも強奪って、ワンピースでいう黒ひげの能力と同じじゃん。黒ひげお前は許さねぇだけど、使い手によって全然違うよね当たり前だわ…。

 

 

いよいよ文章がまとまらなくなってきたので、これで終わる。誰だ日本人は決められた文字数で表現するのが得意と言った奴は!ほぼ4500字ですが?!?!ところで羅小黒戦記のオタクってどうやって命を繋いでるんですか??Webアニメ????中国語できんが????あと上記とは全然別のベクトルで风息みたいな光属性のはずなのに闇を背負ってしまった系大好きなんですけど、ふしちゃん受けはどこにいったら会えますか??????

 

とりあえず円盤、字幕版と吹き替え版両方込みでの発売を宜しくお願い致します。